イベント業界歴20年のワンコン最古参社員。
イベントオペレーション総括及び、サービス管理チームにも総括として所属。
業界歴の長さからイベントに関する知識全般に強く、
レスポンスの速さやイレギュラー対応も得意。
イベントを開催した際に、お客様に多数来場いただけることは喜ばしい限りです。
しかし、そのお客様をきちんとご案内できなければ、
お客様は無駄に迷わされたり、待たされたりで不快な想いをしてしまいます。
これではイベント参加者の満足度が下がり、イベントが成功したとは言えません。
イベント会場での誘導は満足度の高いイベント運営を成功させるために、重要なポイントなのです。
そこで、この記事では、イベント現場歴20年の私が経験と実績を基に、お客様誘導のあり方をご紹介いたします。
目次
お客様の誘導は必要なのか?
結論から言うと、お客様の誘導は必須となります。
ただ、これは人が立ってご案内する事に限りません。分かりやすい立て看板でも問題ないです。
お客様が迷うであろうポイントに、的確に案内できる「看板」ないし「人材」がいれば、
お客様は不快な思いをすることなく、来場目的を達成することが出来ます。
お客様の誘導は必要なのか?
どのような誘導をすればよいか考える際、まずは会場がどのような所かを考えます。
図面で見て分かりにくい場合には、一度現地を確認すると、よりお客様の立場に立った誘導を行う事が可能となります。
「ここのエスカレーターを昇って欲しいな」「この角はわかりづらいな」「ここで列が分かれるなら事前に案内が必要だな」
「列の最後尾は分かりやすくしよう」など、
一度お客様目線で考えて、お客様が悩みそうなところ・迷いそうなところにご案内を置くことが誘導の基本となります。
案内は道案内だけではありません。
「ここで参加証を手元に用意してもらおう」「参加証を忘れた人にはこのように対応してもらおう」など、
事前に案内することで、その後の受付業務などが円滑に行える場合もあります。
お客様が分からなくて訊くという行為は、少なからずお客様にストレスを与える事となります。
可能な限りこちらから情報を与えることで、お客様は気持ちよくイベントを楽しむことが出来ます。
看板のメリット・デメリット
前記したように、誘導は看板(サイン)でも構いません。
但し、置き場所や置き方を考えなければ、きちんとお客様に伝わらなかったり、場合によってはお客様に害をなすものとなります。
また、看板の内容は「簡潔に分かりやすい」ものが良く、
あれもこれもと情報を詰め込み過ぎると、ごちゃごちゃして逆に伝わりづらくなります。
もし伝えたい情報が複数ある場合には、その分だけ個別に看板を作成するほうが良いでしょう。
【メリット】
- 人件費より制作コストの方が安い
- 大きさ次第では、高いところなどにも設置でき、遠くからでも視認性が良い
- 聴覚に不安のある方に対してもご案内ができる
【デメリット】
- 人ごみの中では、看板が転倒してお客様にぶつかるリスクがある
- 場所によっては、設置場所の許可取りが必要になったり、安全の為設置出来ない場所もある
- 屋外では強風などで転倒するリスクもある
- 看板に書いていない事は案内が出来ない
- 看板に情報を詰め込み過ぎると細かすぎて逆に情報が伝わらない
- 視力に不安のある方に対してのご案内が難しい
誘導スタッフが案内するメリット・デメリット
スタッフがご案内する場合、ただ大きな声をだしてご案内すればよいというものではありません。
声を出してご案内する際も、歩いているお客様が自分の傍を通過する時間を考える必要があります。
伝えたい事が多すぎて長々とご案内していても、お客様は通り過ぎてしまい、半分も情報が伝わらない状況となります。
もちろん、個別に問い合わせを受けた場合には丁寧に説明して問題無いのですが、
声を出して歩いているお客様をご案内しようとした場合には、
「●●はこちらです」「●●の準備をお願いします」など、要点のみを手短にまとめて伝える事が重要となります。
【メリット】
- 人波に埋もれて看板が見えない場合でも、声が届く
- イレギュラーな問い合わせにも対応ができる
- 視力に不安のある方に対してもご案内ができる
【デメリット】
- 沢山の情報を一度に伝える事が出来ない
- 人を長時間勤務させる場合には休憩が必要な為、Aさんが休憩に入る際も案内しようとすると、Bさんを用意しなければならず、+αの人件費が発生する
- 聴覚に不安のある方に対してのご案内が難しい
看板とスタッフ、どちらが良いのか?
看板もスタッフも一長一短があり、一概にどちらが良いとも結論づける事はできません。
ただ、看板を設置出来ない場所では、スタッフが看板を手に持つことで安全対策がとれ、
その場所で案内出来るようにもなります。
逆に、人材は一度に沢山の情報を伝える事は出来ませんが、
例えば「こちらにはステージプログラムが記載されています」とスタッフが声を掛け看板を指し示すことでお客様の足を止め、
しゃべりきれない内容のプログラムも伝える事が出来るようにもなります。
メリットを生かして看板かスタッフのどちらかだけを使うという手もありますが
スタッフに看板を持たせることで、よりお客様に対して有益なご案内が出来るようになります。
誘導もHUMAN RESOURCERSへ
誘導に関して弊社にご相談頂いた場合、どのように人を立てたらよいのか、
どのように看板を使えるかなど、誘導プランも一緒に考えさせていただきます。
必要に応じて、看板の手配もすることが可能です。
我々HUMAN RESOURCERSが誘導について一緒に考えご提案させていただきますので、
まずはお気軽にご相談頂ければと思います。