イベント企画制作部を立ち上げにワンコンシストに入社。
仕事は楽しくね。を合言葉にイベント業界を盛り上げるべく奮闘中。
世の中に「イベントしたい人」「イベントつくる人」「イベント楽しむ人」を増やすことが夢。
従業員に企業理念を理解・共感してもらい、強固な組織をつくるための施策である「インナーブランディング」。
なんとなく耳にしたことはあっても、具体的な概要や手法を知らない方も多いのではないでしょうか。
今回は、インナーブランディングの概要からメリットや注意点、具体的な手法について解説します。
さらに、インナーブランディングを成功させるためのポイント、実施すべき企業や成功事例もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
インナーブランディングとは?
インナーブランディングとは、自社の従業員に対し企業理念やブランド価値を伝え、共感してもらい行動を変えてもらうための活動です。
自社のブランド価値を社外に認知してもらうための「アウターブランディング(エクスターナルブランディング)」だけではなく、あらゆる従業員に企業理念や価値の理解を深めてもらうインナーブランディングを行うことで、企業全体のパフォーマンス向上につながるのです。
インナーブランディングのメリット
インナーブランディングを実施するメリットは、以下の通りです。
1.企業と従業員が同じ理念を持てる
2.従業員のエンゲージメント向上が期待できる
3.生産性が向上する
4.ブランドイメージの向上につなげられる
5.従業員定着率を高められる
6.企業が求める人材を確保できる
上記6つのメリットについてご紹介します。
企業と従業員が同じ理念を持てる
インナーブランディングを行うことで、従業員が企業の理念を理解し行動することができます。
各従業員が企業の目指す理念を把握すれば、統一された組織文化を形成することが可能です。
企業全体の一体感を高められるため、ブランドの長期的な成功につながります。
従業員のエンゲージメント向上が期待できる
インナーブランディングの実施は、従業員のエンゲージメント向上も期待できます。
企業の理念に共感することで、自分が会社の一員であることに誇りを持つことができ、貢献意欲が増すでしょう。
さらに、従業員が企業のビジョンを理解すれば、自分の役割が明確になるため、日々の業務に対してやりがいや満足感を感じられます。
生産性が向上する
インナーブランディングによって、生産性の向上も考えられます。
自社の進むべき方向性を従業員がそれぞれ把握できるため、チームが一丸となって取り組むことができ、パフォーマンスの向上につながるのです。
エンゲージメントの高い従業員が集まれば、ポジティブに仕事を進められるため、生産性や創造性もより高められるでしょう。
ブランドイメージの向上につなげられる
ブランドイメージの向上につなげられることも、インナーブランディングにおけるメリットの1つです。
従業員が、企業のブランド価値やビジョンを理解すれば、顧客に対して一貫性のあるブランドメッセージを届けられます。
ブレずに伝えられるブランドメッセージは、企業の信頼性やブランドイメージの向上につながり、他社との差別化も期待できるでしょう。
従業員定着率を高められる
インナーブランディングは、従業員定着率を高めることも見込めます。
企業に対して愛着を持つことができ、今の仕事にやりがいを感じられるため、組織への帰属意識が強化されるのです。
従業員の熱意が高まることにより、企業内での長期的なキャリアを考える人材が増えるので、離職率が低下するでしょう。
企業が求める人材を確保できる
インナーブランディングのメリットとして、企業が求める人材を確保できることも挙げられます。
各従業員が企業の理念に沿って情報発信をすることができるため、企業の価値観に共感する候補者を集めることが可能です。
加えて、採用担当者が企業のビジョンを把握しているからこそ、組織に必要な人材を見極めて採用することができます。
インナーブランディングの注意点
インナーブランディングの実施にあたり、以下の注意点も押さえておきましょう。
- 実施コストが必要
- 従業員から反発される可能性もある
- 短期間で効果が見えづらい
有効な施策を実施するには、時間や手間、専門的な知識が必要のため、自社のみで行うよりも外部業者のサポートを受けることがおすすめです。
また、理念を押し付けるようなインナーブランディングを行うと従業員のモチベーションが低下してしまったり、各従業員の意識や行動が変わるまでにはある程度の時間がかかったりなども挙げられます。
どのような施策であっても注意点はつきものなので、これらを把握したうえで効果的な手法を検討してみましょう。
インナーブランディングの手法5選
こちらからは、インナーブランディングの手法として以下5つをご紹介します。
1.社内報や社内のポータルサイトを活用する
2.社内イベントを開催する
3.クレドを作成する
4.ワークショップを行う
5.オフィスのデザインを変更する
具体的な手法を押さえておき、インナーブランディングを効率的に進めていきましょう。
社内報や社内のポータルサイトを活用する
社内報や社内のポータルサイトにて、企業の歴史や成功事例、顧客の声などを掲載し、インナーブランディングに役立ててみてください。
感情に訴えるストーリーを掲載するなど、従業員の心に響くような工夫をすることで、より効果的な施策を実施できます。
定期的な配信を心がけて企業理念の浸透を進めていきましょう。
社内イベントを開催する
企業のビジョンをテーマにした社内イベントを開催することも、インナーブランディングの手法といえます。
従業員が楽しめるような企画をすれば、企業理念を自然な形で伝えることができるでしょう。
さらに、普段接することがない人とコミュニケーションを取れる機会でもあるので、チームの結束強化にもつながるでしょう。
クレドを作成する
インナーブランディングの手法として、従業員が心がける信条や行動指針を明確にする「クレド」を作成するのも効果的です。
各部署から選出した代表によって議論を行い、経営方針や全従業員のアンケート調査をふまえながら決めていきましょう。
クレドをカードにして配布すれば、企業理念をもとに従業員の意識改革が見込めます。
ワークショップを行う
社内でワークショップを行うことも、インナーブランディングとして有効でしょう。
企業理念の理解を目的に、従業員同士でブランドについて話し合ってもらえれば、自分ごと化することができます。
自社に対して意欲的になることができるため、創造的なアイディアも生み出せられるでしょう。
オフィスのデザインを変更する
仕事場であるオフィスのデザインを変更し、インナーブランディングを進める手法もあります。
社員の目につくところに企業理念を掲載したり、コーポレートカラーを導入したりなど、オフィスのデザインを工夫することでビジョンの共有が可能です。
また、フリーアドレスを導入するなど、コミュニケーションの促進や働きやすさを重視したオフィスにすれば、従業員のエンゲージメント向上が期待できます。
インナーブランディングを成功させるためのポイント
インナーブランディングを成功させるためには、以下3つのポイントを意識することが大切です。
- わかりやすい施策にする
- 十分な予算を用意する
- 短期目線で行わない
上記3つのポイントについてご説明します。
わかりやすい施策にする
インナーブランディングを実施するときは、わかりやすい内容を意識してみましょう。
誰であっても理解できるような言葉を使い、共感できるような施策にすることで、スムーズにブランド理念を浸透させることができます。
価値観を強要するような施策を行ってしまうと、かえって逆効果になってしまうので、従業員視点で検討してみましょう。
十分な予算を用意する
インナーブランディングを成功させるためには、ある程度の予算を用意することも必要です。
ツールなどの導入費用や専門業者からのサポート費用など、あらかじめどれくらいの費用がかかるかを想定しておき、効果的な施策を実施しましょう。
短期目線で行わない
インナーブランディングは、中長期的に実施することが大切です。
少しずつ効果が出てくるものなので、短期目線で焦らないように注意してください。
インナーブランディングを実施すべき企業
インナーブランディングはどんな企業にも効果的ですが、特に下記の企業で行わなければ退職者の増加や生産性低下などのリスクが考えられます。
- 従業員の入れ替わりが多い企業
- 幅広い事業を展開している企業
- 吸収や合併をした企業
上記の特徴に当てはまる場合は、積極的にインナーブランディングを検討してみましょう。
インナーブランディングの成功事例
こちらからは、インナーブランディングの成功事例として以下3つをご紹介します。
1.スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
2.株式会社リクルート
3.日本航空株式会社
具体的な成功事例を把握して、施策を企画する際の参考にしてみましょう。
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社では、スタッフ満足度を重視し、互いを尊重し合える職場づくりに力を入れています。
日々のコミュニケーションスタンスを「スタースキル」と呼び、「自信を高める」「相手を理解する」「助けを求める」の3つを軸に、スタッフの自発的な行動を促進しています。
このように、スターバックスの事例は従業員の働きやすさが顧客満足にもつながるという、インナーブランディングの好例となっているのです。
株式会社リクルート
株式会社リクルートの業務支援サービス事業では、サービスや人が増えるにつれて、組織内での情報共有が難しくなり、事業の背景や経緯に対する理解にばらつきが生じる問題が発生していました。
そこで、事業の歩みや理念、重視する価値観を整理した「Air Orientation」を策定しました。
この「Air Orientation」を組織長が直接、新規メンバーに説明することで、事業の根幹に対する共通認識を早期に築くことに成功したのです。
日本航空株式会社
日本航空株式会社では、各部署の代表者がセミナーを作り、自社の提供する価値を社内に浸透していけるような施策を行いました。
各部署が一丸となって取り組むことで、従業員の想いを1つにすることができ、改めて企業への愛着を強く感じられた従業員も多かったそうです。
まとめ
今回は、インナーブランディングの概要からメリットや注意点、具体的な手法などについて解説しました。
インナーブランディングを実施することで、従業員が企業の理念やビジョンを理解することができ、生産性やエンゲージメントの向上が見込めるでしょう。
「ワンコンシスト」では、貴社の想いを実現するインナーブランディングのサポートをいたします!
リピート依頼率93%、ご依頼実績年間1,000案件と豊富な知見をもとに、効果的な施策をご提案させていただきます。
インナーブランディングについてお悩みのご担当者様は、ぜひお気軽にご相談ください。
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